何度か掲載してきた「ノコギリ」コンサートが6/27開催され、訪れた人はみんな初めて聞く不思議な音色に酔いしれました。このコンサートに書き下ろしたオリジナル作品は、この音色にぴったりのとてもいい曲で、このままCD発売しようかと盛り上がりました。
「ノコギリ」とクラリネット、そしてピアノというとても不思議な組み合わせのユニットです。実はピアノを習っていた仲良しのメンバーが、一人はクラリネットも勉強しており、そして一人は「ノコギリ」音楽に興味を持ったということで、この編成になったようです。
でも、「ノコギリ」の妖艶な響きに対して、クラリネットのハッキリとした、そして暖かい響きは、以外にもぴったりとマッチして、ロビーの豊かな響きも伴いとてもいい演奏でした。
自分たちでデザインしたという真っ白な衣装は、生きがい文化センターロビーの白いピアノとのマッチングもよく、いい雰囲気を醸し出していました。
この生きがい文化センターのロビーコンサートは、実は私がクリスタルスクエア(ロビー)の豊かな響きに着目し、10年ほど前に文化センターに企画を提案し始めたものです。ロビーに面して図書館があったり各種施設もあることから遮音の問題がありましたが、様々な条件を決めて実現させてきました。ロビーは本来の演奏会場ではないので、たまたま会場に来た人も聞くことができる、そんな気軽な雰囲気で親しまれてきました。そして新たな演奏家の発掘もしてきました。
私はこれまでずっとこの事業をサポートしてきましたが、残念ながら施設との方針の違いから今回が最後のサポートになってしまいます。しかし、ぜひこのすばらしい空間を活用し、芸術文化の振興を図ってほしいと思います。