市内在住の声楽家菊入三恵さんの10年ぶりのリサイタルが開催されました。最近はマーガレット教会を中心に毎年コンサートを開催していましたが、今回は深川に嫁いで20年、多くの支えていただいた方々への感謝の心を込めたコンサートです。
生きがい文化センターで開催したこのコンサートは、10年前にも深川での活動10周年を記念して以来で、今回は「Vol.2」となっています。
ピアニストは10年前と同じで、また同じく箏との共演もありましたが、箏は10年前は市内の第1人者の小田弘雅から今回はその姪であり一番弟子の小田佳実さんとなりました。
そしてプログラム構成は、ここ最近の菊入さんのコンサートの傾向であるポピュラーを多く取り入れてありました。もちろんクラシックもありバラエティーに富んだものとなっていました。
プログラム構成を考える時、自分がやりたい曲かお客さんが望む曲か、そしてそのバランスを取るのに悩みます。菊入さんも活動を始めた当初はクラシック中心にしていましたが、段々とみんなに好まれるポップス等を増やしてきました。ポップスの中でも自分を表現できる術を見つけたのでしょう。もちろん原点のクラシックから離れることはなく、そのバランスが絶妙になっています。
今回は「20周年の感謝を込めて」となっていて、深川に嫁いで20年、旦那さんを頼って深川にきたことに悔いはなく「私を後悔させなかったこの町はすばらしい」ということばに、深川で生まれて育った私は逆に感謝します。このような素晴らしい芸術家がいることを誇りに思いますし、微力ながらサポートできることに喜びを感じます。