9/24文化交流ホールみ・らいにて真保響さんと札響管楽メンバーによる「室内楽の夕べ」が開催されました。高い天井のホールでは豊かな響きが醸し出されていました。ただ近代の曲が多く、聞き慣れないプログラムに少し混乱した方もいたようです。
このコンサートは1992年の生きがい文化センターの開館を記念して、ずっとパトリアホールで開催されていました。しかし残念ながらこの3月で休止となってしまったので、今年は「み・らい」に会場を移しての開催となったものです。
「み・らい」はステージの天井高が高く、生の音が豊かに響き、クラシックの演奏には適しています。一方でパトリアホールは小規模な故に演奏家の息づかいまでが聞こえてきそうな親近感があり、「室内楽」のような小編成には向いているとも言えます。
「室内楽の夕べ」では、お客さんはこれまで250人ぐらいで、今回もほぼ同じでした。定員679人の「み・らい」では、少し閑散として緊張感が薄くなってしまいます。収容人数では「大」は「小」を兼ねるのですが、コンサートの雰囲気作りでは難しく、響きか雰囲気か、どちらを優先するか迷うところです。
小規模のコンサートのいくつかは、経済センターで開催していますが、本来コンサート開催を想定していないためか設備はもちろん、管理している職員は管理意識だけが強く、ホール職員のように催しを支える意識は低いため、必ずしも使い易くはなっていません。その辺で利用者の不満もあるようです。パトリアホールが今後どうなるかわかりませんが、代替え施設として改善を期待したいところです。
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