以前バイオリンの航空機内持込みで席の追加購入(AB券)を求められたことを掲載しましたが、12/1よりその取扱いが国内航空会社で統一され、三辺合計が115cmを越える場合はAB券購入でSkyMarkを除き追加運賃1万円となりました。
以前は機内持込みの基準はJALとANAは115cm以内、AirDoとSkyMarkは機種が小さいため100cm以内でした。チェロはさすがにダメですが、バイオリンの場合はこれを若干超えている程度なので大目に見てくれて持ち込めていました。しかし、今年夏からは一部の航空会社で厳しくなってAB券購入を求められるようになっていたのです。
それが今回統一され全ての航空会社で115cm以内となったのですが、その運用が厳格化されたためにバイオリンは必ずAB券購入をしなくてはならなくなりました。(100席未満の機種は100cm以内です)
しかしながら、以前はAB券は通常料金の半額で、「早割り」等で安く航空券を購入した場合、人間より楽器の方が高くなるという変なことになっていました。それが今回1万円に統一されたので、まだいい方でしょうか。なおSkyMarkは統一料金ではなく、便毎に違うようです。
とは言え音楽家にとっては大変です。特に大勢で移動するオーケストラは多額になりますし、コンサートに演奏家を招聘する側も負担が増えます。欧米では芸術に対する感覚の違いか寛大で機内持ち込みできるそうで、音楽関係者から抗議の声があがっているそうです。
ところで、ANAでは荷物として安心して預けられるよう楽器用コンテナを用意したそうです。またこの規制はキャリーバッグなど一般の手荷物にも適用されますので、ご注意ください。

参考リンク:ANAの機内持込み変更の告知