先週に続いてクラシック音楽系の映画を観てきました。そう前回掲載の「オーケストラ!」です。「のだめ」同様にドタバタはあるものの、さすがフランス映画。旧ソ連の弾圧による悲劇。そこから生まれる、ある指揮者とソリスト、そしてオーケストラとの人間模様
映画の予告編では、「今は劇場の清掃係をやっている元指揮者が楽団事務所に届いたパリでの公演依頼のFAXを読み、昔の仲間を集めてその楽団に成りすまして公演することを企てる。しかし仲間と演奏したのは30年前。一応メンバーは集まってパリに着いたものの、それぞれ好き勝手の行動。本当に演奏できるのか」というドタバタ劇です。
しかし、指揮者が選んだチャイコフスキーのバイオリン協奏曲とソリストの若手美人バイオリニストには、込められた深い思いがあり、音楽を通した感動の人間ドラマです。
最後の演奏シーンでは31分の協奏曲が12分に編集されていますが、見事に聞かせてくれ、本当のコンサートを聞き終わったような、いや、それ以上の感激が沸き上がります。HBCラジオの田村美香さんは、この映画を観てブラボーと叫びそうになったそうですが、私も同じです。
この曲をもう一度きちんと聞きたくなりました。「のだめ」で取り上げられた曲もそうですが、きっと以前と違った感覚で聞けそうです。
クラシック音楽も映画も、本当にいいものです。
さて、この映画は小さめの会場でしたが満席に近い入りで、どちらかというと年齢層が高めのお客さんでした。やはり、フランス映画はシブイ。

参考リンク:「オーケストラ!」公式サイト