旭川の神楽公民館の施設の木楽輪(きらりん)で開催している「夢コンサート」に私が所属するホルンのグループで出演してきました。このコンサートは普段は有料で貸しているこの施設を小編成の団体の活動支援と施設の利用促進、また様々な方に気軽に音楽に触れる機会を作る目的で無料で開放しているものです。
木楽輪は100名程度収容の小さな施設で、小編成のコンサートや練習の会場として結構使われています。それでもこのような取り組みをしているのは、文化を大事にしていると共に積極的に育てたいという姿勢の現れです。
さて、このようなすばらしい事業は深川ではどうかというと、実は私が以前生きがい文化センターに勤務していた頃、ロビーであるクリスタルスクエアが音響的に良かったものですから、中々ホールでの公演ができない小さなグループの育成のためにそこを開放した「音の広場ミニコンサート」という事業を行っていました。まさしく同じ趣旨であり、実は深川の方が早い取り組みでした。
しかし、この事業も市の財政健全化計画の影響でパトリアホールの休止と同時に廃止になってしまいました。生きがい文化センターでは、この他市民映画会や天体観測室を専門知識のある市民サークルへの運営委託等も廃止になっています。
生きがい文化センターは深川では珍しくとても特徴的な建物で、複合文化施設として文化の殿堂だったはずが、財政健全化の影響を一番大きく受けた施設で、とても残念です。生きがい文化センターが早くその名にふさわしく、機能を有効に活用した施設に復活してくれることを期待します。
※現在文化交流ホール「み・らい」では「み・らいのピアノを弾いてみよう」という事業が行われており、同じ趣旨の事業の取り組みがあることは、うれしいことです。

参考リンク:夢コンサートの内容