ピアノを使ったコンサートでは通常調律を行いますが、アマチュアの場合残念ながら半分ぐらいは調律を行っていません。
せっかくの練習の成果の発表です。ベストな状態で望みたいものです。
私も、そのために舞台袖から最善のサポートをしています。
では、なぜコンサートの度に調律をしなければならないか。家庭のピアノでも年に1〜2回の調律をすれば十分なのに。
ピアノは大きくてとてもがっちりしているように思えますが、実はとてもデリケートなものなのです。
部屋の温度や湿度、また家庭とは違い、コンサートの度に保管場所から舞台に移動しているため、すぐに音が狂ってしまうのです。
バイオリンやトランペットのような楽器は、演奏者が随時演奏法で調整できますが、ピアノは弦が固定されているので専門の技師(調律師)に調律をしてもらわないといけないのです。
また、プロの演奏の場合、リハーサルが終わって本番前に調律の必要が出ることもあります。それ程デリケートなのです。
時々開演後も舞台上で調律師が調律している姿をみませんか。あれは本番直前まで、最良の音を求めて調整をしているのです。
調律師は演奏者が来る前から調律を行い、リハーサル、そして本番もずっと立ち会い、コンサートを支えているのです。
調律の詳しい中身については、次回に。