10日「み・らい」で札幌交響楽団のコンサートがありました。オープンの年以来です。指揮者の尾高忠明さんからホールの響きが称賛されていました。オーケストラには多額の経費が必要のため毎年は無理でしょうが、あまり間隔を空けずに聞きたいものです。
以前は札幌交響楽団は遠い存在でした。しかし最近はメンバー個々やアンサンブルのコンサートが深川でも時々開催されるようになり、徐々に身近に感じる存在になってきました。
また、今回は指揮者の分かりやすい解説も入り親しみやすい内容で、交響曲一辺倒ではなく地域の実情に応じた柔軟な対応がファンを広げつつあります。
クラシックコンサートと言えば以前は音楽を聞かせることだけに重点がおかれていましたが、最近はこのように解説を入れたり、ポピュラーコンサート並に演出に凝るものも増え、新たな客層の開拓になっています。ただ、時間に追われる生活のためか、集中力が損なわれてきているのか、交響曲などの長い曲が敬遠され、小品と言われる短い曲が好まれている傾向はあります。
しかし、例えばオーケストラの醍醐味は、やはり交響曲です。少しクラシック音楽に興味が湧いたら、今度はぜひ交響曲全曲を聞いてみてください。そこには壮大なドラマと構成美が観えてくるはずです。
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