深川で15年ぶりの「第九」演奏会が開催されるようである。日本人は「第九」に特別な思いがあり、また十勝清水町をきっかけにまちおこしイベントのひとつにもなった。今回は地元高校の演奏でやるようで大変だが、頑張ってほしいものです。
深川で最初の「第九」は22年前に札響の演奏で総合体育館で開催されました。私は本来はホルン吹きですが、もちろんこの時は合唱で参加しました。ベートーベンは「第九」の合唱に市民参加を想定していたとも言われ、このような市民参加の「第九」はある意味本来の形かもしれません。
私自身、合唱は苦手ですが、意外とやりやすかった。もちろん細かいところは大変でしたが、ほとんどオーケストラの楽器に同じ旋律があるためと、メロディーラインが器楽的であるところからホルン吹きの私には馴染みやすかったのかもしれません。
その後オーケストラ団員として、またステージマネージャーとして数度「第九」に関わりましたが、全てアマチュアで取り組むには大変でした。特にオーケストラは普段の活動もあるのですが、1年前から練習に取りかかりました。それだけ意気込まないと取り組めない曲なのです。そして最後に「歓喜の歌」が高々に歌われた時には感無量になります。
今回は高校生の吹奏楽が演奏するそうですが、半端な気持ちでなく真摯に音楽と向き合ってほしいほしいものです。以前、合唱に参加したある方が言われました「クラシック音楽は良く聞いているが、楽器ができない自分がまさか演奏に参加できるとは思っていなかったので、うれしい」と。そう、一般の人には唯一クラシックに関われる機会かもしれません。そんな「第九」をスタッフも含め頑張ってほしいです。