最近イギリスのオーディション番組で、スーザン・ボイルさんという方の活躍が話題になりました。あまりウダツの上がらない容姿ですが、その歌声に審査員も観客も驚きました。さて、みなさん感動はどこで感じているでしょうか。頭?、それとも・・・
ある有名なジャズミュージシャンが「聞いた音楽が良かったのかどうか。それは自分の首筋に聞いてみなさい」と言ったそうです。確かに私も感動した時には首筋あるいは背中がゾクゾクッとします。それは有名な芸術家に限ったことではありません。身近なアマチュアの方の演奏でもそう感じることがあります。感動というのは、人それぞれの感じ方でいいのです。
クラシックコンサートの批評がよく新聞等に掲載されています。ある時私も実際に聞いた有名な演奏家のコンサートでしたが、あまりに手抜きのひどい演奏で私は憤慨しましたが、後日新聞に掲載された批評は正反対で絶賛するものでした。その内容には少し政治的な裏が見えて、それ以来批評はまったく信用できなくなってしまいました。もしかしたら私の感覚が鈍くて分からなかったのかもしれません。でも私の心に響くものはありませんでした。自分にとって感動できたのかどうかであって、人との感覚の違いを嘆く必要はないと思っています。また先入観も良くありません。
さて、みなさんはどこで感じますか。確かに全ての感覚は脳が認知するものですが、それは「頭」ではありません。「肌」の感覚というものがあるはずです。
さあ、みなさん自分の「肌」そして五感を信じて、多いに芸術に触れてみませんか。

参考リンク:YouTubeのスーザン・ボイルさんの番組