ここのところ音楽映画の話題が続いていますが、もう一つ紹介したい作品があるので、お付き合いください。
「カルテット」という邦画で、トトロの音楽でお馴染みの久石譲さんの第1回監督作品です。題名どおり、ある若い弦楽四重奏グループの青春映画です。
2000年の映画で出演しているのは、現在NHK大河ドラマで武市半平太役をやっている大森南朋さんがビオラ奏者。私が大好きなのですが、昨年残念ながら女優を引退してしまった桜井幸子さんがバイオリン奏者。本当にチェロ奏者で、やはりその役で出演の久木田薫さん。そしてコンマスが袴田吉彦さんです。
物語は、同じ音楽大学の4人が大学時代に失敗したコンクールに再度挑戦するのですが、出場前に練習を兼ねて田舎を演奏旅行することになり、その中で様々な問題にぶつかりながら友情を育み、学生時代になし得なかった4人の心がひとつになって演奏できるようになるというものです。
この映画で演奏される曲は、既存のクラシックではなく、もちろん久石さんのオリジナル作品です。
私は、久石さんが音楽映画を作り、大好きな桜井幸子さんが出演しているということを映画雑誌の記事で知り、とても気になっていました。残念ながらこの辺では上映されておらず、なんとかDVDを手に入れることができ、とても好きになりました。そして毎年開催している「ふるさとコンサート」で劇中曲を実際に演奏してもらうとともに、その開催前に文化センターでこの映画の上映会も開催する程、入れ込んだ映画です。

参考リンク:映画「カルテット」解説サイト