11/21の北空知新聞に生きがい文化センターが来春指定管理を導入するとの記事が掲載されました。とうとう市は運営から手を引き民間に任せるということです。深川100年の記念施設として複合文化施設の先陣を切って華々しく開設された施設でしたが、市の手には負えなくなったということなのでしょう。
私はこの施設ができた当初から様々な文化事業のお手伝いをさせていただきました。特にパトリアホールの休止、図書館の開館時間の縮小等で最近は雰囲気が落ち込んでいたので、再び輝きを取り戻してほしいと思い、今年は文化関係者の協力を得ながらロビーコンサートを積極的に開催し、少し雰囲気に変化が出てきました。しかしここにきて市が手を引くということは、これまでの好意を全て反故にされたと思わざるを得ません。
まぁ元々文化事業のほとんどを市民が手伝っていましたし、珍しい天体施設も一時期市民サークルが運営していたので、市にこのような文化施設を運営するノウハウはなかったとも言えるかもしれません。だから複合施設の特徴であったホールや図書館を切り捨て、施設のコンセプトを捨ててしまったのでしょう。公共施設は「5年で人が変わり、10年で雰囲気が変わる。そして20年で全てが変わる」と言われ、行政が当初のコンセプトを保てないというのは、よく聞く話です。
せめて、これから文化施設にふさわしい運営ができる民間業者が現れ、再び文化の香り高い施設になることを期待します。もし要請があれば、私も協力は惜しみません。そして、ここをきちんと運営できなかった市は、それらの業者に余計な横やりは入れてほしくないですし、20年以上経過しても根本的な改修が行われていなく老朽化が著しい設備を、今後の運営に支障が出ないよう手立てをしてほしいものです。