生きがい文化センターが指定管理制度になってから2回目のロビーコンサート事業。今回は深川市平和運動推進協議会との共催により、平和運動の一環としての「ピースコンサート」を兼ねての開催です。
いつも出演者の平和というものに寄せる気持ちを伝えてもらいながら進めていますが、今回は後半で書道とのコラボレーションを入れ、より具体的にその思いを書に託してもらいました。
まず初めは、今年始めてアメリカ大統領として広島を訪れたオバマ大統領の言葉。続いて虹の元になった文字をカラフルに描きながら「平和」の文字にマッチング。最後は、祈りの言葉で「Love」を形作りながら中央に力強く「愛」を描いていただきました。どれも、すばらしい作品。そしてコラボレーションでした。
また、前半には出演者の大垣内(おおがいと)さんが書き下ろしたナレーションを入れながらの「サウンド・オブ・ミュージック」が演奏されていますが、この物語は平和に暮らしていた一家が戦争に巻き込まれ、音楽を通して平和を願い国外に脱出するというものです。ある意味、今の時代の一部を映し出している曲だということを改めて感じさせられました。
世界では未だに一部で戦争が行われ、その火は広がってしまうかもしれません。一見平和に思えるこの日本も、一歩間違えばそこに入ってしまうかもしれません。
今回のコンサートでは、大変多くの方にご来場いただきましたので、音楽やパフォーマンスの感動はもちろんですが、ぜひこのコンサートに込められた願いも感じ取っていただければと思います。
この度の出演は、ピアノ真保響、マリンバとビブラフォン大垣内英伸、書道パフォーマンス三上石城でした。
なお、描いていただいた書は、近く生きがい文化センターのロビーに展示されることとなっています。描かれた言葉を、再び噛み締めに来ていただければと思います。